どんよりした男とその傍らには

プレゼントは自分が貰ったら嬉しいと思えるものをという原則で選んだのですが、石鹸で加齢臭を落とすというアンチエイジング的なものを両親にあげようかなと。


美容整形クリニックから帰ってきた友人は脂肪注入で胸が大きくなっていまして、そんなプレゼントはないだろうと怒られちゃいました。

父は元葬儀屋だった経験を活かし川崎市でペット葬儀屋をやり始めました。
もう定年は過ぎているのですが、死ぬまで葬儀屋として一生を終えたいとのこと。
彼は葬儀屋として生まれてきたような顔をしている男で、札幌の結婚式場で式を挙げた時はその独特のオーラで結婚式場が葬儀場に代わるほど。
つまり、葬儀業界きっての天才葬儀人というわけです。

僕はその血を受け継ぐことなくすくすくと成長しましたが、横浜の格安結婚式を行った際は父があのどんよりとしたオーラを出さないものかと不安でしたね。
当日父は別の葬儀があるということで結婚式には出なかったのですが、それは彼なりの気の使いようだったと思うんです。